私の事務所には、毎日のように同じ悩みを抱えた相談者が訪れます。
「相続した不動産を手放したいけど、どうしたらいいかわからない」
「山林や農地の場所さえ知らない」
「買い手が見つからないし、寄付も断られる」
「固定資産税や管理費だけがかかって、まさに負債だ」
そんな悩みをお持ちの方は、本当に多くいらっしゃいます。
特に深刻なのは、「子どもや孫にまでこんな負担を背負わせたくない」という声です。相続登記を放置したまま時間が経ち、相続人が増えて手続きが複雑になるケースも少なくありません。
私は、こうした悩みに毎日1時間以上かけて同じ説明を繰り返していました。まさに今日も3件同じ相談がありました。
「全国に同じ悩みを持つ人がこんなにもいるのなら、一冊で解決できる本が必要だ」——そう考えて、金融機関向け書籍で定評ある出版社「近代セールス」様に企画書を持ち込み、このたび書籍を商業出版することになりました。
この本を読めば、
・負動産を処分するために、まず何をすべきか
・家族で話し合うための基本知識
・親の代で済ませておくべき手続き
など、今後の方向性を決めるためのポイントが明確になります。
私が仕事をするうえで大切にしているのは、「三方良し(売り手も買い手も、さらに社会にとっても良い)」という考え方です。誰もが豊かな相続を迎えられるよう安心をお届けし、家庭円満に暮らせる社会づくりに貢献したいと願っています。
負動産の問題は「知らなかった」では済まされません。子や孫に安心できる未来を引き継ぐために、この1冊をぜひご活用ください。

