相続登記をしないで放置するとどうなるか

よくこのような質問を受けます。

「親が亡くなりましたが、お金をかけてまで相続登記をするメリットが感じられません。相続登記して何かメリットありますか?」

 

正直申し上げますと、相続登記をしてメリットを感じる機会はほとんどないと思います。しかも、相続税と違って10か月以内にしないといけないという時間的制限もありませんし、登記をしないことの罰則もありません。

 

しかし、息子さん・お孫さんの代になって相続登記がされていないことが発覚した場合は、息子さん・お孫さんには大変な労力と費用がかかることになります。

 

いざ相続手続きしようとすると、あなたの兄弟の子供や妻にまで相続権が及び、全員の実印と印鑑証明書を集めなければなりません。そのときに1人でも反対の者がいると手続きはできません。(私の過去最高は32人でした。)相続人の中に会ったこともない人がいることも珍しくありません。さらに、相続人の中に一人でも認知症や行方不明の方がいれば、手続きはさらに難航します。

 

登記が自分の名義になっていることが必須になるケースとしては、大きく分けて3つございます。

①住宅を建てて銀行から融資を受ける場合

②売却する場合

③収用の場合

 

これらの場合、相続登記をせずにショートカットして手続きすることはできませんのでご注意ください。

 

①から③の手続きをしたいときに、祖父名義のまま相続登記が行われていないために手続き不可能となることは、実務上よくあります。要は、いとこや叔父・叔母全員に実印と印鑑証明書をもらわないと手続きができないのです。

 

これは、ずっと自分が固定資産税を支払っていても同じです。固定資産税を支払っていても権利上自分のものになるわけではないのです。権利上は、相続人全員の共有状態となっています。

 

なぜ相続登記をするのか?という質問については「自分の子孫のためにしておくかどうか」がポイントになります。

つまり、登記をしなかったことの大きなデメリットを感じるのは、あなたではなく、あなたの息子さん・お孫さんということです。

 

必要性を感じないために相続登記を行わない方は多くいらっしゃいます。ただ、以上のような事情によって子孫が困ってしまうことが現在社会問題となっているのも事実ですので、その点も考慮に入れていただけたらと思います。

 

何か質問がございましたら、相談は無料ですので何なりとご連絡くださいませ。

 

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