最近よく会社設立のご相談を受けますので、法人化のメリット・デメリットをまとめておきますね!!
【会社設立のメリット】
1.取引先や仕入先から信頼を得やすく、取引先の幅が広がる
事業を行う上で、取引先が株式会社であることが条件となっている場合は少なくありません。
2.節税面でメリットが大きい
節税という観点から言えば、一般的に年間所得が継続的に600万円又は売上1,000万円以上の水準になってくれば法人化した方が有利といわれています。事務的な負担やランニングコストも発生してきますので、所得が増えてくれば税理士と一度面談して税額を計算してもらうのがいいでしょう。
3.資金調達の幅が広がる
金融機関からの融資は個人事業と法人では大きく違います。個人事業で金融機関から融資を受けようとする場合、第三者保証人を要求されるなど、条件が厳しくなりがちです。一方、法人の場合は広く融資の可能性が開かれています。
4.採用の幅が広がる
採用はやはり法人の方が有利です。働く人にとって、個人事業よりも法人の方が社会保険の面で充実しておりますので採用もしやすくなります。
5.決算月を自由に決められる
個人事業の場合は1月~12月が事業年度と決められていますが、法人の場合は決算月を自由に決める事が可能です。決算月はあえて忙しい時期にする必要はありません。
6.相続税がかからない
会社は解散しない限り存在し続けますので、社長個人がお亡くなりになっても相続税をかけることなく次の世代に受け継ぐことができます。多くの資産家が不動産や財産の管理会社を所有するのはこのメリットがあるからです。
【会社設立のデメリット】
1.赤字でも払わなければならない税金がある(ランニングコスト)
法人化すると、毎年税務申告を行う際に、たとえ赤字であっても支払わなければならない税金があります。それが法人住民税の均等割です。
少なくとも毎年7万円はかかると考えておきましょう。
・愛媛県民税均等割 21,400円
・八幡浜市民税均等割 50,000円
2.社会保険への加入が義務づけられている
法人化すると、健康保険と厚生年金保険への加入が義務づけられます。その際の保険料が国民健康保険と国民年金に比べて高額になるのです。金額は給与額に応じて決まりますが、ほぼ給与額に比例します。
また、この保険料は会社と本人が折半する形になります。会社の負担としては、従業員が増えれば増える程大きくなっていきます。裏を返せば従業員にとってはメリットということになります。
3.手続き負担の増加
法人化することで事務負担は明らかに増加します。会計処理は会社法に則った形で処理を行う必要がありますし、申告書も所得税の確定申告とは異なり複雑になりますので、税理士さんにお任せしなければ厳しいかもしれません。
それ以外にも具体的には以下のような負担増が出てきます。
・法人税申告
・社会保険や労働保険の手続
・登記手続き
以上、メリット・デメリットをざっと書かせていただきましたが、今日はこの辺で!
次回は、一番気になる会社設立の費用、必要書類など、実際に設立段階になったら気になる点を記事にしますね☺